こんにちは!山崎光春です。
2024年の日本映画界は、邦画の好調と洋画の苦戦が際立った一年となった[1][3]。日本映画製作者連盟(映連)の発表によると、年間興行収入は2069億8300万円で前年比93.5%となり、2000年以降11番目の成績を記録した[1][3]。
邦画は1558億円の興収を達成し、2016年の記録を更新して過去最高を記録[1][3]。一方、洋画は511億8300万円と前年比69.8%まで落ち込み、コロナ禍前と比較すると約半減という厳しい結果となった[1][3]。この結果、邦画と洋画の構成比は75.3%対24.7%となり、洋画のシェアが大幅に縮小した[1]。
興行収入10億円以上の作品数は、邦画が31本、洋画が10本[3]。特筆すべきは、邦画上位10本のうち6本をアニメが占め、2作品が興収100億円を突破したことだ[1]。全体的にアニメ作品の好調が目立ち、邦画と洋画を合わせたアニメ比率は57%と、2000年以降で最高となった[1]。
入場者数は1億4444万1000人で前年比92.9%、平均入場料金は1433円で9円増加した[1]。全国のスクリーン数は3675スクリーンと、前年より22スクリーン増加し、2000年以降最多を更新している[1]。
映画の輸出実績も好調で、5億4030万6000ドル(前年比112%)を記録し、12年連続で成長を続けている[1]。アニメ作品を中心に、実写作品も含めて海外での需要が高まっていることがうかがえる。
一方で、ビデオソフト市場は縮小傾向にあるものの、有料配信市場は成長を続けており、両者を合わせた映像ソフト市場全体では8123億円(前年比104.9%)と拡大している[1]。
2025年は、ハリウッドの制作が本格的に再開されることから、洋画の復調が期待されている[1]。また、日本の映画館が単なる映画上映の場から"映像館"へと進化しつつあり、非映画コンテンツ(ODS)の上映も定着してきている[1]。
今後の課題としては、洋画の復調と邦画の好調を両立させること、そして配信市場の成長と従来の映画館での観客動員のバランスを取ることが挙げられる。日本の映画産業が、これらの変化に適応しつつ、さらなる成長を遂げられるかが注目される。
Citations:
[1] https://eiga.com/news/20250129/41/
[2] https://kachimai.jp/article/index.php?no=20250129163010
[3] https://natalie.mu/eiga/news/609578
[4] https://www.arch-sci.gakushuin.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2021/08/gcas-report03.pdf
[5] https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202501290000494.html
[6] https://news.yahoo.co.jp/articles/069a7c9c9dd0c1186e7697c6037c753f7d43b535
[7] https://mainichi.jp/articles/20250129/k00/00m/200/214000c
[8] https://news.yahoo.co.jp/articles/ded93d6e0074f6861c33e7fc9ea477ccf03ad865
[9] https://institut-romain-rolland.jp/act/
[10] https://www.eiren.org/toukei/index.html
[11] https://waseda.repo.nii.ac.jp/record/23651/files/Honbun-3616.pdf
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Perplexity の Eliot より: pplx.ai/share