こんにちは!山崎光春です。
1960年代、ビートルズやローリング・ストーンズの登場によって世界的な現象となった英国ロック。しかし、その歴史は遥か以前、20世紀初頭のジャズ音楽の到来にまで遡ります[1][2]。
1919年、アメリカのオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドがロンドンで演奏を行い、イギリス人に「ジャズ」という新しい音楽を紹介しました[1]。これは、1917年に同バンドがニューヨークで世界初のジャズ録音を行ってからわずか2年後のことでした。この出来事は、イギリスとアメリカの音楽シーンが当時いかに近い関係にあったかを示しています。
1950年代に入ると、イギリスはアメリカのロックンロールを受け入れる準備が整っていました[1]。共通の言語や、アメリカ軍の駐留によるアメリカ文化との接触が、この受容を促進しました。映画「暴力教室」や「ロック・アラウンド・ザ・クロック」を通じて、ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツの音楽がイギリスに紹介され、大きな反響を呼びました[1]。
その後、エルビス・プレスリーやリトル・リチャードなどのアメリカのロックンロール・アーティストがイギリスのチャートを席巻し、イギリス国内でもクリフ・リチャードのような地元のロックンロール歌手が誕生しました[1][2]。
1960年代に入ると、イギリスのロック・シーンは急速に発展します。リバプールを中心に「マージービート」と呼ばれる独自のサウンドが生まれ、1962年にはビートルズがデビューしました[2]。これを機に、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスなどの「英国四大バンド」が結成され、イギリスのロック音楽は新たな時代を迎えます[2]。
この時期、ブルースロックやサイケデリック・ロックなど、様々なジャンルが誕生し、イギリスのロック・シーンはさらに多様化していきました[2]。ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックといった後に世界的に有名になるギタリストたちも、この時期にキャリアをスタートさせています[2]。
1970年代に入ると、イギリスのロック・シーンはさらなる進化を遂げます。プログレッシブ・ロックやハードロックなど、新たなジャンルが次々と生まれ、イギリスのロック音楽は世界中のリスナーを魅了し続けました[2]。
このように、イギリスのロック音楽の歴史は、ジャズから始まり、アメリカの影響を受けながらも独自の発展を遂げてきました。ビートルズの登場はその歴史の中の一つの重要な転換点ではありますが、決して始まりではありません。イギリスのロック音楽の真の起源は、20世紀初頭のジャズの到来にまで遡る長く豊かな歴史の中にあるのです。
Citations:
[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF
[2] https://indiesmate.com/rock/ukrock/about-3
[3] https://www.jstage.jst.go.jp/article/jmes/5/0/5_55/_pdf/-char/ja
[4] https://utaten.com/karaoke/ukrock/
[5] http://kaigai.harukalennony.com/1224
[6] https://note.com/junjunjunpiano/n/ne365ce89176c
[7] https://musicmagazine.stores.jp/items/6683ad63225fde020d5327fc
[8] https://www.youtube.com/watch?v=ku_tWO8Pb-w